一級建築士の資格があると転職に有利なの?

一級建築士の資格って価値ある?転職に有利なの?」

 

一級建築士の資格保有者でこのような疑問を抱えている人はいませんか?

 

一級建築士は転職に有利だと聞いた…」「一級建築士は役に立たない資格だ…」「一級建築士は他業種への転職でも有利なの?」など、一級建築士の資格を取得している人の中には、転職市場での価値がわからず、転職に踏み込めない方もいると思います。

 

今回はそんな方に向けて一級建築士のメリットをご紹介し、転職市場において『いかに有利な資格』なのかをお伝えしていきたいと思います。現在、一級建築士として働く方はもちろん、これから資格の取得を目指す方にもメリットがわかるよう丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

 

その前に…。

 

まずは一級建築士を取得する難易度をご紹介しておきましょう。

これを知ることで、一級建築士の価値を再認識できますし、転職に有利だと理解しやすいと思います。すでに一級建築士の資格を持っている方には、意味のない説明かと思いますが、資格の難易度知ると、転職市場において自分が有利な立場にいることを自覚できると思いますので、目を通していいただけると幸いです。

 

それでは、いってみましょう!

 

  

一級建築士の難易度を知れば転職に有利だとわかる

 

一級建築士の難易度を知れば転職に有利だとわかる

よし、一級建築士の資格は転職に有利だから取得しておこう!

そう思っても受験できないのが一級建築士です。というのも、一級建築士の受験資格は、二級建築士の資格を取得した上で、4年以上の実務経験を積む必要がある。なので、受験するハードルが非常に高い資格だと言えるでしょう。

また、試験は年1回のみ。筆記試験(択一式)と設計製図の両方で合格点を取得する必要があります。ちなみに、合格率は筆記試験が約18%、設計製図試験が約40%程度。合格までには約1000時間の勉強が必要だと言われております。


さて、いかがでしょうか?

恐らくこの説明を聞いて一級建築士は簡単に取得できると思う人は少ないでしょう。

受験資格から考えても一級建築士は難易度が高い資格。それゆえ、転職市場においても正当に評価され、転職に有利な資格となっております。ですので、一級建築士の資格保有者は、自分が『転職に有利な資格』を持っていることを自覚してくださいね。

 

一級建築士の資格についてもっと詳しく知りたい方は『公益財団法人 建築技術教育普及センター』のサイトをご覧ください。

 

では、ここからは一級建築士が『いかに転職で有利な資格』なのかを5つの理由にわけ、ご紹介していきたいと思います。

 

一級建築士が転職に有利な理由5選

 

一級建築士が転職に有利な理由5選

 

 

1  一級建築士はなんでも設計できる

一級建築士の資格があればなんでも設計できます。つまり、二級建築士木造建築士では設計できないものでも、設計できるということですね。

 

では、一級建築士以外で設計できないものとは?

 

具体的には以下のものが設計できません。

 

 

すべての構造:学校、病院、劇場、映画館、公会堂、集会場(オーディトリアムを有しないものを除く)または百貨店の用途に供する建築物で延べ面積が500㎡をこえるもの

 

鉄筋コンクリート造、鉄骨造、石造、れん瓦造、コンクリートブロック造、無筋コンクリート造の建築物又は建築物の部分 a)延べ面積が300㎡をこえるもの b)高さが13mをこえるもの c)軒の高さが9mをこえるもの

 

その他の構造で木造以外の建築物:延べ面積が1,000㎡をこえ、かつ2階以上のもの

 

その他の構造で 木造の建築物 a)延べ面積が1,000㎡をこえ、かつ2階以上のもの b)高さが13mをこえるもの c)軒の高さが9mをこえるもの

 

(引用:公益財団法人 建築技術教育普及センター)

 

 

 

ま、簡単に言うと、規模の大きな建物は一級建築士しか設計できないということです。

これだけ見ても、いかに転職に有利(独占業務がある)かお分かりになると思います。

一級建築士の資格について紹介しているサイトでも、転職に有利である資格だといってますよ!

 

 

2  一級建築士が審査業務の担当要件となること 

これも転職に有利な理由の一つ。というのも、一級建築士を要件に審査業務の依頼がくることがあるからです。なぜ審査業務が一級建築士になるのか?それは一級建築士が設計したものが適切に設計されているかは、一級建築士相当の知識が無いと判断できないからです。

そのため、転職市場においては一級建築士を持っていると、審査業務を任せられると見なされ有利に転職活動を進めることができるでしょう。

ま、正確にいうと『建築基準適合判定資格者』という資格が必要になりますが、受験資格が一級建築士の資格保有者なので、問題ないでしょう。こちらの資格についての難易度は、建築基準適合判定資格の概要について紹介しているサイトをご覧ください。一級建築士の資格と合わせると転職でかなり有利になりますよ。

  

 

3  一級建築士がコンペやプロポーザルの要件なること 

一級建築士がコンペやプロポーザルの要件なること 

これも転職に有利な理由なの?と疑問に思われたあなた。コンペやプロポーザルを侮ってはいけませんよ。実際に一級建築士の資格がないからコンペやプロポーザルに応募できない、なんて珍しくありません。特に自治体発注の物件は一級建築士が要件になっていることが多いです。ということは、一級建築士でないということで、できる仕事の幅が狭くなる。そう考えると、転職市場において有利に転職活動が進められるのも肯けると思います。

一級建築士をとる本当のメリットについて紹介しているサイトでも、同様のことを言ってます。コンペで有利ってかなり大切な資格ですね。コンペがきっかけで人生が変わることもありますからね。

 

 

4  一級建築士は発注者の信頼を得やすい

建築業界の転職市場で有利に転職活動を進められる人とは、信頼できる人。平たくいうと、経験と実績があり、技術力が保証されている人が有利になります。その文脈で考えると、

一級建築士保有しているだけで転職活動に有利。持っていると簡単に転職できるでしょう。また、一級建築士は国家資格の中でも有名なので、発注者などにもわかりやすく、技術力を証明しやすいんです。以上のことから企業は、発注者からの信頼を上げるため、積極的に一級建築士を採用しようとするでしょう。また、こちらのサイトでご紹介しているように、宅建の資格を持っていると、さらに転職を有利ですよ。他の応募者より転職で有利になりたい方は取得することをオススメします。

 

 

5  一級建築士を持っていると意思が強いと思われる

転職市場において資格は根気強さや粘り強さを測るバロメーターです。なぜなら、難易度が高い資格は相当な努力が必要。そのため、資格によっては保有しているだけで根気強い人材だと判断され転職に有利になるでしょう。そう考えると、一級建築士は受験資格だけでハードルが高い。加えて、冒頭で説明した通り、取得に至るまでの道も険しい。ですから、一級建築は転職市場において目標を達成できる『意思の強い人』だと評価され、転職に有利な資格だと言えるでしょう。

 

さて、ここまでは転職に有利な理由という観点から一級建築士について解説してきました。ここからは、転職市場ではなく、職場で有利になることをお伝えしていきたいと思います。勝手ではございますが、独断と偏見で代表的なものを5つ選びました。

 

一級建築士の資格保有者が仕事で有利になること5選

一級建築士の資格保有者が仕事で有利になること5選


 

1  一級建築士が昇級昇格要件になる場合がある

一級建築士を取得する最大のメリットはこれではないでしょうか。もちろん、仕事の幅が広がるというメリットありますが、お給料や役職に勝るものはないはず。建築業界で高給とりになろうと思うなら、一級建築士なしではありえないでしょう。事実、昇級や昇格などの出世の要件になっている会社はたくさんありますし、役員クラスは全員もっているなんてことも珍しくありません。業務内容の専門性が高くなると、知識が豊富な人にしかまかせられませんからね。ま、それだけ難しい資格だとも言えるのですが。一級建築士を取るべき3つの理由について紹介しているサイトでも、お給料のことに触れてますよ。同僚より一歩リードしたい、有利な立場に立ちたいと思う方はぜひ取得を!

  

 

2  一級建築士があるだけで仕事ができると思われる

一般的にも一級建築士の難易度は認知されているので、持っているだけで賢く思われます。(仕事に有利と言えるか微妙ですが…笑)

特に社内では一級建築士を持っているというだけ対応が良くなり、頼りにされますよ。

大手ゼネコンだとほとんどの社員が一級建築士の資格を持っていますが、小規模だと希少人材になれます。それゆえ、仕事のあらゆる面で同僚より有利に進められます。また、社風が肌にあわず、転職を考える場合でも一級建築士は転職市場で有利な資格なので精神的にも余裕が出る。だから、ムカつく上司がいても、一級建築士の資格でマウンティングするか、転職すればいいやと開き直るかの二択を取れますので、持っていて損はないでしょう。

一級建築士の取得を推奨しているサイトでも、転職に有利なだけではなく、様々なメリットがあると紹介しています。

 

 

3  一級建築士があると建築業界内でナメられない

一級建築士があると建築業界内でナメられない

上記では社内で有利になるという話をしました。ですが実は社外でも一級建築士を持っているだけで有利になる場合があります。というもの、建築業界内だと、一級建築士は持っていないと交渉にすら応じてくれないということもある。ですので、同僚で一級建築士の資格を持ってない人が多い職場だと、取得しているだけで仕事に有利になります。また、交渉の際に「設計の知識がある!」とアピールできますので、その点も優れていると言えますね。同僚を出しぬき、有利に仕事を進めてたい方は絶対に一級建築士の資格を取得しましょう。先程の嫌な上司と同じく、嫌だと思ったら転職でも有利な資格なので簡単にやめられますしね。総合資格学院のサイトでも、大きな武器になり、仕事をするうえで有利になることが多いと紹介しています。

 

 

 

4  一級建築士があると名刺交換した時に気持ちいい 

これは正直にいうと、仕事に有利な理由ではないです。しかし、一級建築士の資格を持ってない同僚がいる場合、有利な立場に立てるという観点から仕事に有利な理由にしました。

名刺に一級建築士の記載があるだけで、マウントを取れる。これほど気持ちいいことは他にないと思います。(笑)

さらに、20代で一級建築士の資格を持っていると「若いのに一級建築士持っているんですね」と感心され、若手でも話をしっかりと聞いてくれ、仕事を有利に進められます。最近では名刺を廃止する方針になってきてますが、Facebookで交流するときに一級建築士を名乗ったりと、違う形でアピールできるチャンスはあると思いますよ。

 

 

5  一級建築士があるだけで会社から重宝されます

会社で一級建築士の資格所有者が限られている場合、持っているだけでやたら可愛がられます。(本人の性格にもよりますが…笑)

ということは、同僚と比べて有利な立場で仕事を進められる。また、転職にも有利なので、立場が悪くなったら退職を考えるなどもできます。なんといっても、一級建築士は国家資格ですからね。仕事も有利、転職も有利、そして社会的立場も向上して、ローンを組むときの審査も有利。と、いいことばかりです。今の時代、誰でも転職する可能性はあるので、人生の保険としてなんとしても一級建築士の資格を取得したいですね。

 

 

まとめ

 

では、これまでの内容をまとめると、

 

1一級建築士の難易度を知れば転職に有利だとわかる

2 一級建築士が転職に有利な理由5選

3一級建築士の資格保有者が仕事で有利になること5選

 

以上になります。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事を読み、一級建築士のメリットを理解していただけると幸いです。

みなさんの転職活動を応援しています。