一級建築士を目指して転職する20代が知っておくべきこと

一級建築士になりたい。

だけど20代未経験から一級建築士になれるか不安…。

 

このような悩みを抱えている人はいませんか?

 

「20代未経験から転職して一級建築士になることはできるの?」「20代未経験から転職して一級建築士になる方法がわからない」「20代未経験で転職して一級建築士になるには学校に行くべき?」など、20代未経験から転職して一級建築士を目指す人の中には、辿るべきルートがわからず、キャリアチェンジに不安を抱えている人もいることと思います。

 

今回はそんな方に向けて『20代未経験から一級建築士になる方法』をご紹介していきたいと思います。一級建築士の資格概要から順番に解説していきますので、一級建築士に興味がある方は、ぜひ最後までお付き合いくださいね。尚、この記事は見出しにある通り、20代の方を対象にした内容となっておりますので、該当しない方はご注意くださいね。

 

それでは、いってみましょう!

 

 

一級建築士を目指して転職する20代は事前に仕事内容を調べよう 

一級建築士を目指して転職する20代は事前に仕事内容を調べよう 

未経験から一級建築士を目指して転職する20代の中には、仕事内容を理解していない方も多いはず。というわけで、ここでは一級建築士を目指す20代に向けて、一級建築士の仕事内容を簡単に説明していきますね。ざっくりと知っておくだけでも、実際に働くイメージがつくと思いますし、転職活動にも身が入ると思いますので、すべての項目に目を通してくださいね。20代未経験から転職して一級建築士を目指す場合、長い道のりになると思いますので、まずは仕事内容を見て『好きになれそうか』を確認してみるといいでしょう。というわけで一級建築士の仕事内容をご紹介していきます。

 

一級建築士が担当する3つの設計業務】

1 意匠設計

意匠設計とは、建主の意向を聞き取り、使用用途、周辺環境、接道条件等を総合的に勘案し、建物の概略を計画する仕事です。恐らく20代未経験から建築業界に転職される方は、この仕事を目指す方が一番多いのではないでしょうか。建築転職ナビのサイトを見ると、より詳しく解説していますよ!

 

2 構造設計

構造設計とは、意匠設計で計画された建物が、大規模な地震や台風といった自然災害で大きなダメージを受けた場合に人命を守る事ができる建物となるよう、梁や柱の太さなどを、計算によって導き出したりする仕事ですね。もっと知りたい方は上記同様、建築転職ナビのサイト一級建築士の構造設計について載ってますのでご覧ください。

 

3 設備設計

設備設計は「電気」「給排水」「空調」「通信」といった、建物の中のインフラを計画する設計業務です。こちらは意匠設計と違って、20代から一級建築士を目指す転職者に人気のない仕事内容です。(笑)こちらも上記同様、建築転職ナビのサイトにより詳しい解説が載っております!

一級建築士が担当する工事管理業務】

工事監理は設計業務を終えた後に自分の設計が『図面や仕様書の通りに施工されているか』を監理する仕事ですね。一級建築士の仕事には、こう言った管理業務もありますので、一級建築士は『クリエイティブな仕事』だけやると勘違いしないように。

 

以上がざっくりとした一級建築士の仕事内容です。

とりあえず、一級建築士を目指して転職する20代の方は、これさえ把握していれば問題ないでしょう。(一級建築士の仕事内容を見て、合わないと思ったら諦めましょうね。笑)

 

 

一級建築士を目指して転職する20代は未経験の違いを知ろう 

一級建築士を目指して転職する20代は未経験の違いを知ろう

「20代未経験から一級建築士になることはできますか?」

 

もし、このような質問をされたら、僕は『なれます!』と自信を持って答えるでしょう。

 

ただし…。

 

20代未経験といっても、完全な未経験と『実務未経験』では返事が変わってきます。

というのも、実務未経験者とは、大学の建築科や土木科を卒業している人のことを指す。
つまり、建築について基礎的な知識や見聞はあるものの、仕事として建築業界に携わったことがない20代のことです。「え?それって何か関係あるの?」

と思われた転職者の皆さん。実は物凄く関係あるんです。むしろ、20代未経験から転職して一級建築士なれるかどうかは、これによって大きく変わってくるといっても過言ではありません。なぜなら、上記の点は、『二級建築士の受検資格』を得るための年数に関係があるからなんです。

残念ながら、一級建築士の資格というのは、二級建築士の資格がないと受験できない。そのため、20代未経験から転職して一級建築士を目指すには、はじめに二級建築士の資格を取る必要があるんですよ。(タイトルを『20代未経験から転職して二級建築士を目指す』にしたほうが分かりやすかったですね。笑)

 

転職活動中の20代にとってはなんだか気が遠くなるような話ですが、これが現実。20代未経験から一級建築士になる道は果てしなく長いのです。だから、20代未経験から転職して一級建築士を目指す人は、この現実を受け入れ、覚悟を決めてから転職活動するようにしてくださいね。

 

ちなみに、二級建築士の受験資格は以下の4通りです。

 

1 学校で建築を学んでない転職活動中の人…実務経験7年以上が必要

2 大学・短大・高専建築学科を卒業した転職活動中の人…実務経験不要

3 大学・短大・高専の土木科を卒業した転職活動中の人…実務経験1年以上が必要

4 高校の建築科・土木科を卒業した転職活動中の人…実務経験3年以上が必要

 

20代完全未経験から一級建築士を目指す場合、二級を取得後に4年以上の実務経験が必要になります。つまり、いま一級建築士を目指して転職活動中の20代は転職を成功させても、7年の実務経験+4年の実務経験を経て、ようやく一級建築士になれるのです。

 

20代完全未経験から転職して一級建築士を目指すことは不可能ではないですが、相当な努力と粘り強さが必要。そのため、上述した仕事内容を見て『好きになれそうか』を判断軸にするといいでしょう。20代完全未経験から転職を成功させ一級建築士を目指す方は『好きな気持ち』がないと、ほぼ途中で挫折すると思いますよ。

 

と、ひと通り説明した後で個人的な見解を述べます。

冒頭で20代未経験でも一級建築士になれますと言いましたが、20代完全未経験からは難しいと思っています。もちろん、不可能ではありません。しかし20代完全未経験だと一級建築士になるまでに10年以上の時間を要するので、道のりはかなり険しい。そのため、よほど強い思いと覚悟がないと20代完全未経験から一級建築士になることは厳しいでしょう。20代から一級建築士を目指すことについて解説しているサイトでも、20代完全未経験から転職して一級建築士を目指すことは難しいと言ってますよ!

  

 

一級建築士を目指して転職する20代は資格について調べよう 

一級建築士を目指して転職する20代は資格について調べよう

一級建築士を目指して転職活動中の皆さんは、資格がなくても建築士の仕事ができることをご存知ですか?

実は20代、30代などの年齢や経験に関係なく、建築士として働くだけなら、一級建築士の資格がなくても大丈夫なんです。というのも、建築業界には「管理建築士制度」がある。これによって設計業務を行う会社は有資格者の管理者を一人立てれば、20代未経験でもその下で働くことは可能となっているのです。

なんだか、この説明だと『受検資格を得るためには実務経験が必要』という条件は矛盾しているように聞こえますが、管理建築士制度があるから建築士志望者が実務経験を積める仕組みになっている。つまり20代未経験から一級建築士を目指して転職する方にとって、非常にありがたい制度なんですね。20代未経験から一級建築士を目指す方法をご紹介しているサイトでも、同様のことを言ってますよ。

 

 

一級建築士を目指して転職する20代は辿るべき道は2つ

一級建築士を目指して転職する20代は辿るべき道は2つ

さて、これまで20代に向けて、一級建築士の仕事内容や概要などをご紹介してきました。

なんとなくご理解いただけましたか?

頭が混乱している方に向けて、念のため整理しておきますね。

20代未経験が一級建築士を目指す場合、辿るべきルートは2つです。

 

 

建築系の学校に通う

20代未経験から一級建築士を目指すなら転職よりも学校をオススメします。というのも、建築学科を卒業すれば、実務経験なしで二級建築士資格を受検できる。そのため、無理して基礎知識がないまま、転職するより、20代という若さを活かして建築系の学校に入り卒業したほうが一級建築士への道が早くなるでしょう。なかには、もう20代だからと転職して実務経験を積みたがる人もいると思いますが、長い目で見ると、基礎基本を理解できている人のほうが伸びるケースが多い。だから無理に転職せず、まずは20代完全未経験から卒業することをオススメするのです。

とはいえ、現実問題として「学校に行くお金がない」「転職して働かないと不安」など、どうしようもない理由で、転職活動を余儀なくされる方もいるはず。そんな方に僕がオススメしたいのが、『夜間学科に通う』という選択です。これなら、仕事を続けながら学校で学べ、金銭的な心配も減る。20代なら体力も気力もあるので、気合で乗り越えられると思います。ま、最悪の場合、とりあえず正社員からフリーターに転職して、夜間学校と両立するっていう方法もありますしね。本気になればいくらだって方法はあると思います。

 

転職して実務経験を積み取得する

上記で述べた通り、20代完全未経験でなく、20代未経験の方はこの方法をとるといいでしょう。つまり、大学・短大・高専建築学科を卒業している人ってことですね。このタイプの方は建築に関する基礎知識があるため建築業界への転職が有利。ですので、今すぐにでも転職することをオススメします。実務未経験でも建築業界に転職できるのか不安な方は、20代未経験の転職を歓迎している求人サイト一級建築士の資格を取得した人の体験が載っているサイトがありますので、一度、目を通してみるといいでしょう。 

 

 

まとめ



では、これまでの内容をまとめると

 

1 一級建築士を目指して転職する20代は事前に仕事内容を調べよう

2 一級建築士を目指して転職する20代は未経験の違いを知ろう

3 一級建築士を目指して転職する20代は資格について調べよう

4 一級建築士を目指して転職する20代は辿るべき道は2つ

 

以上です。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事が20代未経験から転職して一級建築士を目指す人にとって有益な記事であれば、幸いです。